京都検定講習会レポート

京を旅する

京いろいろ


毎月の京都検定講習会


日時:2007年4月 10:00~12:00
場所:京都商工会議所

講師:儀式作法研究会代表 岩上力(いわがみつとむ)先生


2007年 卯月コース レポート

「卯月」

子丑寅卯ときて、4月だから 卯月 と思いがちですが、これは間違い。子の月は11月。

説としては、卯花(うのはな)の咲く月、苗植月(なえうえづき)からきてる、などがある


今日は、桜にまつわるお話が聞けました

 ・昔から京都では、桜は「散る」というイメージがあるため、
  今でも4月はお祝い事(結納など)を控える慣わしが残っている

 ・同じ理由で桜を 家紋 にしている家は少ない

 ・平安時代、桜が散る姿と疫病の蔓延が関係してると考えられていた
  そのため、花の精を鎮め、無病息災を祈願したのが今宮神社の「やすらい祭」
  京都三大奇祭の一つ(ちなみに他の二つは由岐神社・鞍馬の火祭と広隆寺・牛祭)


京ことば 「はんなり」

 「花あり」「花なり」からきている
 上品で明るくて晴れやかなようす

 使用例:はんなりした着物、はんなりした人

 「上品」であるということは、とても大切で、京都における最高の褒め言葉だそうですよ
 ちなみに反対語は 「やすけない」(品がない)


花街(かがい)の話も聞けました

 花街の発祥には信仰が深く関与しているそうです
 例えば祇園甲部は八坂神社へのお参りに際して、雨宿りの目的でお茶屋が出来た
 やがて、お茶→お酒→お料理→芸や舞 と発展していく

 花街にはそれぞれ 紋 があるお話とか、
 芸妓・舞妓と太夫の違い、太夫とおいらんの違いなど、とっても興味深いかったです



◇◇今月の京菓子◇◇
琴きき茶屋の「櫻もち」

嵐山渡月橋畔 「琴きき茶屋」の櫻もち

えっ さくら餅って白いの?

私が昔から食べてた桜餅は さくら色。
中にあんこが入ってて、桜の葉は1枚で折り返してお餅部分を包んでる

これは、桜の葉っぱ2枚で上下でお餅を挟んでる。これが京都風らしい。
お餅は道明寺。つぶつぶもちもちの歯ざわり。これは同じ。
でも・・・あんこがない!どうやら、餡入り、餡なしがあるそうです。

関東のさくら餅はのし餅みたいなのでくるっとしてるんですよね、確か。。