京都検定講習会レポート

京を旅する

京いろいろ


毎月の京都検定講習会


日時:2007年10月28日 10:00~12:00
場所:京都商工会議所

講師:儀式作法研究会代表 岩上力(いわがみつとむ)先生


2007年 神無月コース レポート

10月は神無月。神様が出雲にお集まりになるということで、『結納儀式』のお話が

結納の起源は、仁徳天皇の皇太子(のちの履中天皇)が、
黒姫という女性を后になさる時、贈り物をされたのがはじまりとか


京都の結納儀式作法

・婚礼のおよそ六ヶ月前の大安吉日か友引、先勝等の午前中に納める

・婿方から嫁方に贈られる結納品

 「熨斗(のし)・寿恵廣(すえひろ)・帯地料(おびじりょう)・柳樽料(やなぎたるりょう)・松魚料(まつうおりょう)」
 の五品に、それぞれ縁起の良い「鶴・亀・松・竹・梅」の水引飾りを添える

熨斗:あわびの肉を長くうち延ばしたもの

寿恵廣:扇が2本

帯地料:いわゆる「結納金」

柳樽料:お酒を持参する代わりのお金

松魚料:お酒の肴を持参する代わりのお金

帯地料(結納金)の1割を、柳樽料2:松魚料1の割合で入れる


京都の結納は、上記5品で形が整うが、婚約指輪を加える場合、以下の7品とする
(6品は「陰の数」「割れる数」のため)

優美和(ゆびわ):婚約指輪一環

高砂人形

以上7品(または5品)に目録、家族書、親族書を添えた形になる

・嫁方は結納金などを確認し、
 結納の受書、嫁方の家族書・親族書、うつりの金封(結納金の1割)を婿方に渡す


結納返し 結婚式の1週間~10日前
 帯地料の約1割を袴地料(はかまじりょう)として、柳樽料・松魚料も1割程度を封入
 その他、結納と全く同じ作法で嫁方から婿方へ



◇◇今月の京菓子◇◇

塩芳軒の紅白まんじゅう 塩芳軒の紅白まんじゅう


塩芳軒の 紅白まんじゅう 

結納金を確認する間、紅白まんじゅうを勧め、こぶ茶を出すそうです

こちらの紅白まんじゅう、紅が粒あん(黒白の2層!)、白がこしあんでした