京都検定講習会レポート

京を旅する

京いろいろ


京都検定講習会 特別プログラム ~北政所おねと京都~


  日時:2007年10月20日
  会場:京都商工会議所 
  講師:田端泰子先生 京都橘大学学長

講師の田端泰子先生(京都橘大学学長)は、 日本女性史がご専門


北政所おねと京都


信長や秀吉は、テレビで見る機会も多く、耳慣れたエピソードも多かったが、、
歴史的資料を示してもらえたのが、興味深かった

朝廷や公家・寺社との付き合い、家臣や人質を管轄したり、側室を統括したり、
おねってデキル女性だったんですね


さて、京都検定ということで、京都との関わりですが、

・聚楽第に住んだ
・秀吉没後、京の三本木に住む(三本木は現在の御所の中、東南隅にあたる)
・康徳寺:亡き母朝日のために、おねが私財をもって建立
(上京区寺町通御霊馬場の高徳寺町にあったと推定)
・秀吉を祀った豊国社に詣り、忌日祭忌を行う(4月と8月に行われ、京の人々が参加した)
・高台寺を建立


余談ですが、家康の会津征伐に従軍するため、東軍に下った大名の妻子を
大阪城中に集める政策を石田三成らが採ったとき、
国へ逃亡する妻らの持ち物の史料がありました。当時の「旅の持ち物リスト」

  夜着、布団、枕、小袖、身拭、手拭い、扇、足袋、ぞうり、美濃紙・・・

布団は持ち歩くんですね、大変!
美濃紙は手紙を書くためだそうですよ