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今年初めての現地講習会参加です
高雄にある神護寺へは、 ・京都駅からJRバス(所要約50分):毎時3往復くらい ・四条烏丸から市バス(所要約50分):毎時1往復くらい どちらも「高雄」下車、徒歩約20分 集合場所神護寺楼門に向かう 受講案内には 「バス下車徒歩30分。傾斜のある厳しい山道が続きますので、時間に余裕を…」とある
神護寺について、お寺の方より説明があった (神護寺にまつわる、普段あまり聞けないお話をしてくださった) ・神護寺は「高雄」と呼ばれ、西明寺の「槇尾(まきのお)」、高山寺の「栂尾(とがのお)とで三尾(さんび)」 ・楼門にあった「弘法大使 遺迹本山」について 弘法大使が住まわれた場所という意味で、3年前高野山より 「別格本山」から「遺迹(ゆいせき)本山」 へ変更されたそうです 遺迹本山は2ヶ寺のみ。神護寺と河内の観心寺 ・和気清麻呂が河内に建てた神願寺を高雄山に移し、高雄山寺と合併。寺名を神護国祚真言寺 (略して神護寺)と改められた ・806年に唐より帰国した空海は、809年入京。高雄山寺に居を定める。今年で入山1200年。 ・旅番組でもよく見る「かわらけ投げ」。修学旅行生にも大人気のようです。この日も来てました。 厄除けかわらけを清滝川の渓谷に向かって投げます。 古文書によると、18世紀半ば、更に1637年にはかわらけ投げが行われていた記録があるそうです ・護王神社を神護寺の中に作ろうとしたが、木材が燃えたため不吉とし、現在の蛤御門前に建てられた ・かつて神護寺は今より更に広大で、この日の集合場所の楼門は、二天門とも呼ばれ、山門ではない 茶屋のあった辺りもかつては多数の坊があり、山門はバス停のある国道より向こうにあったそうです ・谷崎潤一郎の「春琴抄」は、神護寺の地蔵院で書き終えた ■神護寺の文化財■ 国宝(9件) ・薬師如来立像(金堂安置):平安初期。おごそかな顔、下半身の安定感が特徴。神護寺様式。 ・五大虚空蔵菩薩(多宝塔安置):836年~845年に造られたとされる。檜一本造り。 五体とも像高90センチメートル。黄色・黒色・白色・赤色・青色(緑色?)に塗られている 今は5体横並びで配置されているが、もとは東寺講堂の五菩薩像のように、中尊を囲んで四方に配置 五大虚空蔵菩薩、国宝は神護寺のみ。 東寺の観智院で見た五大虚空蔵菩薩は鳥獣に乗って、お顔もエキゾチックだった。重要文化財。 ・伝平重盛像、伝源頼朝像、伝藤原光能像:ふだんは京都国立博物館に ・両界曼荼羅(高雄曼荼羅) ・釈迦如来像(赤釈迦):平安時代。修理完了し、5/1~5/5公開される ・山水屏風:鎌倉時代 ・灌頂暦名:弘法大使筆。古文書 ・文覚四十五箇條起請文:古文書 ・銅鐘:銘藤原敏行筆 他、重要文化財多数
神護寺の見学を終え、歩いて西明寺へ移動します。約30分。 槇尾山 西明寺
■西明寺について、ご住職より 春の桜、つつじ、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色 智泉(空海の甥)が神護寺の別院として開創 その後、戦火・火災等から自性上人が復興し、神護寺から独立 元禄年間に桂昌院が本堂、山門を復興 現在は真言宗大覚寺派 ■西明寺の文化財 ・釈迦如来立像(重文):本尊。鎌倉時代、運慶作 清凉寺式釈迦如来 →詳しくはこちらへ ・千手観音立像(重文):平安時代、作者不明。四十二手。 ・愛染明王像:鎌倉時代。自性上人の念持本尊 高雄観光ホテルの従業員の方に尋ねたところ、この頃はまだ寒く、お客さんは少ない時期 GWが過ぎて、新緑~紅葉の頃がやはり一番賑わうそうです ハイカーの方も多いとか |
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