京都検定講習会レポート

京を旅する

京いろいろ


松尾大社(まつおたいしゃ) ~松尾・桂・西京極エリア~


・祭神:大山咋神(おおやまくいのかみ)、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)


京都市西京区嵐山宮町3
TEL 075-871-5016
HP http://www1.neweb.ne.jp/wa/matsuo/


<<memo>>
・祭神大山咋神は、上賀茂神社の祭神賀茂別雷命(かもわけいかずちのみこと)の父親
・「賀茂の厳神(げんしん)、松尾の猛霊(もうりょう)」「東の賀茂社、西の松尾社」
・酒の神。「亀の井」の水を醸造時に混ぜると酒が腐らない
・本殿(重要文化財):両流造(りょうながれづくり)
・宝物館には平安時代の古い神像彫刻、男神・女神像(重要文化財)

・四条通は東端が八坂神社、西端が松尾大社




>> 松尾大社 境内 (2007年1月)
>> 松尾大社 春季特別公開 (2008年5月)

2007年1月参拝

醸造の神様として有名な松尾大社、京都最古の神社だそうです



赤い鳥居をくぐると楼門





参拝した日はまだ松の内
門松はお酒の神様らしく、酒樽です

「亀」と「鶴」は松尾さんのお使いとされ、手水舎もこんな感じ




撫でるとご利益にあやかれる「撫で亀さん」も近くにあります



両流造りの本殿はこの奥に

庭園、宝物殿、更に山を登ると磐座(いわくら)を参拝することができます

庭園は
松風苑(しょうふうえん)三庭と呼ばれ、昭和50年に完成した現代庭園

磐座は701年に御本殿が建てられる以前に祭祀が営まれていた神聖な所
 入山受付をして、二人以上での入山となります


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奉納された酒樽


新春恒例、樽占い

穴の開いた酒樽を、2本の矢で狙います。
1回300円。思いっきりひきましょう!


境内を流れる一ノ井川のほとりは、関西一のやまぶきの名所
4月下旬、黄色くて愛らしいお花が咲きます

境内にはお酒の資料館、お漬物のもり、和菓子処松楽(しょうらく)のカフェも

松楽さんは、時間があれば駅前の車通り沿いのお店へ
カボチャや抹茶あんで包んだオリジナル京おはぎが隠れた人気

境内のお店では、名物の 酒饅頭 と よもぎ餅 が買えます




2008年5月参拝

春季特別公開で本殿が公開されていたので、行ってきました



松尾山の緑が素晴らしい



今回の特別公開は、両流造り(りょうながれづくり)で有名な本殿(重要文化財)
写真奥にあって、通常参拝時、目にすることはできない


お祓いを受け、本殿へ。
説明を聞きながら、はじめて目にする本殿の姿
両流造りは屋根が前後対称の造り。檜皮葺の屋根と曲線の美しさが印象的
現在のものは、室町初期の建造で、応仁の乱でも残った貴重なもの
蟇股(かえるまた)には中世彫刻の特色が見られる

神社の屋根は前に長く後ろに短い片流造がほとんどだそうです
両流造りで重要文化財の指定を受けているのは、
広島の厳島神社・福岡の宗像大社と松尾大社(この中で最古)のみ

松尾大社の祭神、大山咋神(おおやまくいのかみ)は
上賀茂神社の祭神、賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)の父とも言われ
「賀茂の厳神、松尾の猛霊」と並び称されるように、両社の関係は非常に深い

境内に植えられた ふたば葵

ふたば葵は松尾大社の社紋

葵祭と神事系統の同じお祭りが

松尾大社にもあって、

「松尾の葵祭り」と呼ばれるそうです

2008年は5月11日

行列などはありません

本殿の特別公開、去年はじめて行われたそうです
ただ、今後も実施されるかどうかはわからないとのこと

社殿の背後にある「亀の井」

お酒を造る際、この水を混ぜると

お酒が腐らないとされています

亀の井の奥に「霊亀の滝」

スピリチュアルなパワースポット



霊亀の滝付近、木立の間から、本殿の両流造りを



松尾大社では重森三鈴(しげもりみれい)の作った三庭を見ることができる

ここは、「曲水の庭」

「蓬莱の庭」は三玲の遺作


その他、宝物館では三体の御神像を見ることができる
松尾大社、摂社の月読神社の祭神といわれてる三神像
東寺にある国宝の御神像と見比べるのも興味深い
平安時代。重要文化財




松尾大社と言えば、山吹

5月6日。そろそろ終わりでしょうか。。