京都検定講習会レポート

京を旅する

京いろいろ


京都の主な祭と行事


重要な事柄がまとまっているので、京都検定対策として、まず覚えたい内容です。
(特に3級受験対策として)
こちらを覚えたら、次は関連のある事柄へと広げていく勉強法もいいと思います。

※ お出かけの際は、日時をご確認ください





京都の主な祭と行事一覧


1月1~3日 皇服茶  六波羅蜜寺 結び昆布と小粒梅の入った煎茶が振舞われる。天暦5年(951)京都に疫病が流行した折、空也上人が薬茶をふるまったことに始まる。村上天皇も服したことからこの名が。
1月3日 かるた始め 八坂神社 日本かるた院本院による奉納。十二単姿の女性が目にもとまらぬ速さでかるた取りを競う。
1月4日 蹴鞠始め 下鴨神社 蹴鞠は奈良時代に中国から伝わる。4人、6人、8人が一座となり、鹿皮でできた鞠を、地面に落とさないよう巧みな足さばきで蹴り上げて渡していく。飛鳥井流、難波流などの流派がある。京都御所の小御所北側に「蹴鞠の庭」がある。
1月10日 初ゑびす 恵美須神社 商売繁盛の神様。招福祭(8日)、宵ゑびす(9日)、初ゑびす(10日)、残り福(11日)、撤福祭(12日)と賑わう。
1月14日 法界寺裸踊り 法界寺 五穀豊穣、万民快楽、諸願成就を祈って、元日より行われる修正会の結願行事。夜、阿弥陀堂の広縁で地元の信者が下帯のみで「頂礼(ちょうらい)、頂礼」と激しく踊りつつ祈願する。当日、「牛王札(ごおうふだ)」が授与され、踊りに用いられた下帯の晒は、妊婦の腹帯として使用すると安産になるとされ、篤い信仰を集める。
1月15日に近い日曜 柳のお加持
(楊枝のお加持)
三十三間堂 インド伝来の修法で平安時代からの伝統を持つ。正式には楊枝浄水供。観音さまに祈願した法水を柳の枝を浸し、参拝者の頭上に振りかける。諸病に、特に頭痛に効くという。三十三間堂最重の法要。同日には通し矢の弓の引き初めも。
1月21日 初弘法 東寺 3月31日に没した弘法大使空海を偲び、毎月21日に御影供が営まれる。この日境内一円におよそ1200~1300の露店が並ぶ、「弘法さん」として知られる市が開かれる。その年の最初の縁日を初弘法と呼び、12月の終い弘法と並んで例月より多くの人で賑わう。
1月25日 初天神 北野天満宮 6月25日に生まれ、2月25日に没した菅原道真を偲び行われる縁日。「天神さん」として親しまれ、境内一円に露店が多数並ぶ。


2月2~4日 節分祭 市内各社寺 立春の前後に行われる行事。追儺式(ついなしき)や鬼法楽などが各社寺で行われる。
2月8日 針供養 法輪寺(西京区) 裁縫、手芸の上達を祈願する。針供養は、天皇の命により皇室で使用された針を供養したことに始まる。飾り糸のついた長い針を蒟蒻に刺して供養(針に休んでもらう)。12月8日にも行われる。
2月初午(はつうま)の日 初午大祭 伏見稲荷大社 福詣とも呼ばれる。祭神が稲荷山に降臨したことにちなんだ大祭。境内は参詣者で埋まり、家内安全、商売繁盛の御符(しるし)として「しるしの杉」が授与される。
2月11日 七草粥 城南宮 春の七草を神前に献じ、参拝者は七草粥を食べ、1年間の無病息災、延命長寿を祈願。春先に若草を贈り息災を願う風習は『源氏物語』若菜の巻にも見られる。
2月23日 五大力尊仁王会 醍醐寺 「五大力さん」として親しまれる醍醐寺最大の年中行事。全山僧侶が一週間堂にこもり祈願した後、大法要が行われる。災難・盗難除けのお札「御影(みえ)」が授与される。「餅上げ力奉納」が金堂前広場で行われ、特大鏡餅を持ち上げる時間を競う。優勝者には鏡餅が授与される。
2月24日 幸在祭(さんやれさい) 上賀茂神社 男子15歳の元服を祝う行事。上賀茂神社、摂社 大田神社、山の神に15歳の元服を奉告してまわる。
2月25日 梅花祭 北野天満宮 菅原道真の祥月命日。梅をこよなく愛したことから、本殿に梅花御供(ばいかのごくう)を供え厄を祓う。境内には野点席が設けられ、上七軒の芸舞妓による点前が披露される。


3月1~31日 真如堂涅槃図公開 真如堂 宝永年間に描かれた縦6m、横4mの極彩色涅槃図が公開される。「花供祖(はなくそ)あられ」が授与される。
3月1日~4月3日 宝鏡寺春の人形展(雛祭り) 宝鏡寺 百々御所(どどのごしょ)とも呼ばれる。歴代皇女ゆかりの人形を多数所蔵しており、春秋公開している。3月は雛人形を中心とした人形展で、1日には雛祭りイベントも開催される。
3月13日~5月13日 十三まいり 法輪寺(西京区) 数え歳13歳の男女が厄難を払い、智恵を授けていただけるように虚空蔵菩薩に祈願する。お参りの後、渡月橋を渡りきるまでに振り返ると授かった智恵がなくなるといい伝えられる。
3月14~16日 涅槃会 泉涌寺 日本最大の涅槃図が公開される。絵の幅7.3メートル、縦15メートル。重さ150キロ。
3月14~16日 釈迦涅槃会 東福寺 室町時代の画僧明兆筆の大涅槃図が公開される。あわせて国宝の三門や塔頭龍吟庵も公開され、甘酒が接待される。
3月15日 嵯峨お松明 清凉寺 釈迦涅槃の荼毘(だび)を暗示する行事で、読経のうち三基の松明に火が点けられる。当日は嵯峨大念仏狂言も奉納される。午後8時頃お練りが行われ、8時半頃大松明に点火。
3月最終土・日曜 はねず踊り 随心院 薄紅色を古くは「はねず」といい、ここの紅梅もこの名で親しまれていた。小野小町ゆかりの寺で、深草少将百夜通いの悲恋伝説を主題にした踊り。一旦衰えるが、昭和48年の春、童歌と舞の伝承が復活。境内の特設舞台で菅笠に梅の造花を挿した少女たちが舞う。


3月1日~4月3日 宝鏡寺春の人形展(雛祭り) 宝鏡寺 百々御所(どどのごしょ)とも呼ばれる。歴代皇女ゆかりの人形を多数所蔵しており、春秋公開している。3月は雛人形を中心とした人形展で、1日には雛祭りイベントも開催される。
3月13日~5月13日 十三まいり 法輪寺(西京区) 数え歳13歳の男女が厄難を払い、智恵を授けていただけるように虚空蔵菩薩に祈願する。お参りの後、渡月橋を渡りきるまでに振り返ると授かった智恵がなくなるといい伝えられる。
4月1~15日 観桜茶会 平安神宮 紅しだれの見ごろに合わせ、西神苑内の茶室澄心亭(ちょうしんてい)で行われる。
また、4月上旬には紅しだれコンサートが行われる
4月中旬~15日 花供養 鞍馬寺 開闢(かいびゃく)法要・中日法要(花会式)・結願法要がある。本尊に花や茶を献じる。謡曲「鞍馬天狗」で有名な「雲珠(うず)」と称される桜が咲きそろう。
4月第二金・土・日曜 方除大祭 城南宮 本殿での祭典に引き続き、拝殿で郷土芸能などが披露される。嵯峨御流花展、甘酒の無料接待などがある。
4月第二土・日・第三日曜 嵯峨大念仏狂言 清凉寺 鎌倉時代に融通念仏を広めるために円覚上人が始めたといわれる無言狂言。壬生大念仏狂言とゑんま堂大念仏とともに三大念仏狂言のひとつ。3月の嵯峨お松明の日も演じられる。
4月第二日曜 やすらい祭 今宮神社 今宮神社の摂社・疫社の祭礼。京都三大奇祭の一つで「やすらい花」とも呼ばれる。平安時代、桜の散る頃になると疫病がはやり、これは疫神が花とともに飛散するためと信じてられていた。疫神を鎮め、無病息災を祈願したことに始まる。
4月第二日曜 豊太閤(ほうたいこう)花見行列 醍醐寺 慶長3年(1598)3月15日に、太閤秀吉が行った「醍醐の花見」を再現。秀吉は花見に際して畿内から700本の桜を植え、盛大な宴を開いた。当日、桃山時代の装束をまとった行列が唐門から練り歩く。
4月10日 桜花祭
(桜祭神幸祭)
平野神社 本殿神事の後、神幸列の先頭を鬼神が露払いし、その後を王朝・天平・元禄の各列が続く。寛和元年(985)同日に花山天皇が桜をお手植えされたことによる。「平野夜桜」が有名。
4月第三日曜 吉野太夫花供養 常照寺 吉野太夫の墓があることから始まる。島原の太夫が太夫道中を披露し、吉野太夫の墓に詣でる。境内は太夫による野点席をはじめ、煎茶などの茶席、舞や胡弓の演奏など諸芸能が奉納される。
4月29~5月5日 壬生大念仏狂言 壬生寺 鎌倉時代、円覚上人が始めたもので、ユーモラスな無言劇が展開される。2月、10月にも催される。国の重要無形文化財
※平成26年より日程が変更された
4月29日 曲水の宴 城南宮 平安時代の宮中で行った遊宴を再現。楽水苑を流れる遣水を前に、平安時代の貴族衣装に身を包んだ歌人が和歌を詠む。楽水苑は当日無料公開。宴の間には白拍子の舞も披露される。
4月の5日間 京都御所
春季一般公開
京都御所 一般公開は春、秋の2回。例年5日間行われ、期間中のみ手続きなしで参観可能。日時はおよそ3ヶ月前に発表される。
4月の中酉の日 松尾大社中酉祭 松尾大社 酒はかつて、秋の卯の日に仕込みを始め、春の酉の日に終える習慣があったことから始まったとされる。全国の醸造業者が、醸造品を奉納。狂言の奉納も。


3月13日~5月13日 十三まいり 法輪寺(西京区) 数え歳13歳の男女が厄難を払い、智恵を授けていただけるように虚空蔵菩薩に祈願する。お参りの後、渡月橋を渡りきるまでに振り返ると授かった智恵がなくなるといい伝えられる。
4月29~5月5日 壬生大念仏狂言 壬生寺 鎌倉時代、円覚上人が始めたもので、ユーモラスな無言劇が展開される。2月、10月にも催される。国の重要無形文化財
※平成26年より日程が変更された
5月1~4日 ゑんま堂大念仏狂言 千本閻魔堂
(引接寺)
壬生寺、嵯峨釈迦堂とならぶ京都三大念仏狂言の一つ。念仏狂言と違い、ほとんどの演目にセリフのあることが大きな特徴。
5月1~4日 神泉苑大念仏狂言 神泉苑 壬生狂言の流れを汲む無言劇。神泉苑祭期間中境内の狂言堂で奉納され一般公開される。
5月1~5日 虫払定 神護寺 寺宝の虫干しが行われ、有名な国宝伝源頼朝画像や古文書・密教美術などが目前で拝観できる。
5月3日 流鏑馬神事 下鴨神社 5月15日に行われる葵祭の前儀。束帯姿の射手が約400メートルの参道を馬で駆け抜け、三ヶ所の的を次々に射る勇壮な神事。
5月5日 競馬会(くらべうま)神事 上賀茂神社 堀河天皇の寛治7年(1093)に始まる。菖蒲根合わせの儀、本殿祭の後、午後から競馳(きょうち)が行われる。その様子は『徒然草』等にも書かれている。京都市登録無形民俗文化財に登録。
5月15日 葵祭 下鴨神社
上賀茂神社
上賀茂・下鴨両社の例祭。祇園祭・時代祭とならぶ京都三大祭りのひとつ。平安王朝時代の古式のままに「宮中の儀」「路頭の儀」「社頭の儀」の三つに分けて行われる。ハイライトの「路頭の儀」は、平安貴族そのままの姿の計五列が京都御所を出発し、下鴨神社を経て上賀茂神社へ向かう。
5月第三日曜 三船祭 車折神社 20数隻の船が出て、船上で雅楽や日本舞踊、箏などの芸能を披露したり、船から和歌などを書いた美しい扇を流したりして、平安時代の船遊びを再現。
5月の満月の夜 五月満月祭
(うえさくさい)
鞍馬寺 長い間秘密の儀式として存在さえ知られていなかったが、昭和29年に初めて一般公開された。全山に灯明を灯し、参列者が灯明を持って鞍馬寺の本尊魔王尊に世界の救済と平和とすべてのめざめを祈念する。


6月1日 貴船祭(きぶねまつり) 貴船神社 かつては旧暦4月と11月の両月に行われていた貴船御更衣祭(ごこういさい)に起源する。特に4月の祭の頃は、付近の山間に虎杖(いたどり)が繁茂し、神職らが摘んでその多少を競い合、俗に虎杖祭とも呼ばれた。舞楽・御神輿発輿祭・子供千度詣・招福餅まき・出雲神楽奉納がある。
6月1~2日 京都薪能 平安神宮 京都能学会に加わる能や狂言の各流派が集い演能を競う。興福寺御能にならい、昭和25年から始められた。薪能ブームのきっかけとなる。夕闇に浮かび上がる社殿を背景に篝火が焚かれ、幽玄の世界が繰り広がる。
6月10日 田植祭 伏見稲荷大社 4月の水口播種祭で種おろしされ、成長した早苗を神田に植え、豊かな稔りを祈願する祭典。王朝をしのばせる典雅な「御田舞」が奏される中を“早乙女”らによって田植がすすめられる。
6月20日 竹伐り会式 鞍馬寺 平安時代の初期に峯延上人が修行中に現れた大蛇を 切り捨てた故事にちなむ行事。法螺貝の合図で参集した法師が大蛇に見立てた青竹を伐る。牛若丸の装束をした稚児による「七度半の使い」の儀式も。かつては旧暦の6月20日に行われていた。蓮華会とも呼ばれる。
6月30日 夏越祓 市内各神社 夏越大祓祭は、1月から6月の半年間の罪の穢れを祓い、残り半年を無事に送れるよう神に祈る行事。日本最古の宗教行事でもあるこの行事は、今日でも多くの神社で行われている。またこの日、関西では厄払い・疫病除けに和菓子「水無月」を食べる習慣がある。


7月1日 御戸代会神事(みとしろえじんじ) 上賀茂神社 御戸代とは神に献上する稲を栽培する神田のこと。田の植付けが終了し、害虫の発生を未然に防ぐ祈願をする神事。午後には賀茂御戸代能が奉納される。
7月1~31日 祇園祭 八坂神社
各山鉾町
日本三大祭、京都三大祭のひとつ。約千百年前疫病の退散祈願をしたのが始まりで、歴史、規模などにおいてわが国最大の祭。
7月7日(日曜日のときは翌8日) 貴船の水まつり 貴船神社 祭神の水の神に、水に感謝する祭。神事の後、裏千家家元による献茶式や舞楽奉納、生間(いかま)流の式庖丁が披露される。
7月9~12日 陶器市と陶器供養 千本釈迦堂
(大報恩寺)
全国の陶磁器業者が境内に露店を並べ陶器市を開く。10日には磁器の原石などを本堂に供え、陶磁器への感謝と業界の発展を祈る陶器供養の法要が行われる。
7月第4金土日 清水焼団地
陶器まつり
清水焼団地 京の夏の風物詩として定着。10時~21時まで各窯元や卸業者が出店し、陶芸品や日常使いの器を販売する。また作陶教室なども開かれる。昭和50年から始められている。
7月25日 鹿ケ谷かぼちゃ供養 安楽寺 参拝者に煮炊きした鹿ケ谷カボチャを振る舞い、中風にならないように祈願する行事。寺宝が一般公開される。江戸時代、安楽寺の真空上人が、夏の土用にかぼちゃを供養すれば病から逃れることができるとの夢のお告げを受け、仏前に供えて供養、食したことに始まる。
7月25日 真如堂宝物虫払会 真如堂 寺宝を本堂にて土用の風を通して虫干する行事。主な寺宝約200点を公開。安倍晴明奉納極楽往生の「秘印」授与、暑気払い「びわ湯」の接待などがある。雨天中止。
7月土用の丑の日 御手洗祭(みたらしまつり) 下鴨神社 境内末社御手洗社で行われる例祭。別名「足つけ神事」とも呼ばれる。暑さ厳しい土用に御手洗池で膝までを浸し、無病息災を祈願する。
7月31日 千日詣り 愛宕神社 正式には千日通夜祭。31日夕刻から8月1日早朝にかけての参拝は通夜祭とも呼ばれ、千日分の火伏・防火のご利益があるとされ、山頂では護符と樒(しきみ)を受ける。


8月7~10日 五条坂陶器祭 五条坂一帯 京の夏の風物詩。全国最大規模約500店出店の陶器市。大正9年五条坂の陶器屋が、六道珍皇寺のお精霊さん迎え、大谷本廟(西大谷)へ墓参りに行く人々に、一級品として出せないものを陶器市として売り出したのが始まり。
8月7~10日 六道まいり 珍皇寺 先祖の霊をお迎えする、いわゆる『六道まいり』。境内の参道で高野槙を求め、本堂で水塔婆に先祖の戒名を僧侶に書いていただき、迎え鐘を撞く。 地蔵尊室前で備え付けの槙の葉で水塔婆に水をかけて供養する水回向(みずえこう)を行うと、求めた槙の葉に乗って先祖の霊が家に帰るといわれている。
8月8から10日、16日 六波羅蜜寺万灯会 六波羅蜜寺 開白(かいびゃく)法要・大万灯点灯法要・送り万灯点灯法要がある。数多くの灯明を人形文字「大」の形に点灯し、先祖の精霊を迎え七難即滅・七福即正を祈願。火の要心の護符が授けられる。万燈会によって迎えられた精霊は、16日の大文字の送り火によって送られる。
8月9~16日 壬生寺うら盆会 壬生寺 9、10日は迎え火、16日には送り火の行事が営まれ期間中連日、万灯会がある。9日は壬生六斎念仏、16日は中堂寺六斎念仏が奉納される。
8月14~16日 東大谷万灯会 東大谷 大谷祖廟(東大谷)および大谷墓地へ夜間の墓参ができるよう、万灯を奉納する。夕暮れとともに献灯された約一万の提灯に火がともされる。
8月15日 花背の松上げ 花背八枡 愛宕山への献火行事。河原の一角に地松を立てて中央には高さ約20mの檜丸太の先端に笠をとりつけた灯籠木(とろぎ)を立て、あげ松という手松明を投げ火を点ける。最後に灯籠木が倒される瞬間は迫力満点。
8月15~16日 松ヶ崎題目踊り 涌泉寺 太鼓に合せて独特の節回しでお題目を唱え、団扇を上下に回転させたりして踊る。徳治2年(1307)に村人が多数天台宗から法華宗に改宗、住職が喜び法華題目を唱え、村人も一緒にお題目を唱えて喜び踊ったことに始まる。
8月16日 精霊送り万灯流し 徳林寺 嵐山大堰川の中ノ島公園で法要が行われた後、供養の名を記した紙灯籠に火を点じ、川に浮かべる。
8月16日 五山の送り火 大文字山ほか 京都の夏を代表する盂蘭盆会の行事。室町時代以降に起こったといわれる。起源については諸説ある。午後8時に大文字山の大の字から、妙法、船形、左大文字、鳥居形と順に西へ点火される。
8月22~23日 京の六地蔵めぐり 市内六寺 旧街道の入口に地蔵菩薩を安置した六寺を巡る。六地蔵(大善寺)、上鳥羽(浄禅寺)、桂(地蔵寺)、常盤(源光寺)、鞍馬口(上善寺)、四ノ宮(徳林庵)。6色のお札をいただく。22日に浄禅寺では「鉦講(かねこう)」、地蔵寺・上善寺では六斎念仏が行われる。
8月23~24日 千灯供養 化野念仏寺 境内の西院の河原にまつられている数千体の無縁仏にろうそくを灯し、供養する地蔵盆の行事。独特の節まわしの回向(えこう)が流れる中、幽玄な雰囲気が漂う。五山の送り火、万灯流しと並ぶお盆の風物詩。
8月24日 雲ヶ畑の松上げ 雲ヶ畑 愛宕山への献火として行われる。約4m四方の櫓を組んで松明を文字の形に取付け点火。文字は毎年異なり、点火まで秘密。
8月24日 広河原の松上げ盆踊 広河原下之町
観音堂
花背、雲ヶ畑と同じく愛宕山への献火として行われる火祭りで、火災予防、豊作などが祈願される。松上げの後、奉納される「やっさ踊り、ヤッサコサイ」は、古い盆踊りの形態を今に伝える。
8月24日に近い日曜 久多花笠踊 志古淵神社 室町時代から続く風流花笠踊。毎年14日に盆行事の施餓鬼を終えてから花宿と呼ばれる家で花笠を制作。当日、花宿の床に、志古淵社、上の宮社、大川社の軸を掲げて灯りを花笠灯籠に移し、3つの神社を巡りながら踊りを奉納する。
8月25日 吉祥院六斎念仏 吉祥院天満宮 夏期大祭に六斎念仏が奉納される。鉦(かね)や笛に合わせて太鼓の曲打ちや獅子舞を演じる。吉祥院の子供たちに絶大な人気があり、境内には露店が並び賑わう。4月25日の春祭りにも行われる。国の無形民俗文化財


9月第1日曜 八朔祭 松尾大社 3大厄日「二百十日」前後の風雨安穏、五穀豊穣、家内安全の祈願が行われる。宵宮は日没から数千個の提灯に火を灯す万灯祭・盆踊り、当日は奉納相撲・女神輿の船渡御・嵯峨野六斎念仏踊などが奉納される。
9月9日 重陽神事と烏相撲 上賀茂神社 本殿に菊花を供え延命長寿・悪霊退散を祈願。菊酒の無料接待がある。二の鳥居内の細殿前庭において、児童による烏相撲が行われる。
9月中秋 名月管弦祭 下鴨神社 昭和38年から一般に公開され、平安時代以来の伝統があえる。祭典・舞楽・筝曲・尺八の演奏のほか斎庭に観月茶席が設けられる。
9月中秋 大覚寺観月の夕べ 大覚寺 大沢池に十五夜の月がのぼると龍頭船、鷁首(げきす)船などの船が浮かび、池畔には筝や尺八の調べが流れ、昔の宮廷人の月を愛でる姿が再現される。法話や露店、ミニコンサートも。大沢池は、猿沢池、石山寺とともに日本三大名月鑑賞地とされている。
9月15日 放生会 本能寺 生き物に感謝し、生き物の霊を供養する行事。生きた川魚を本堂に供え供養法要後、三条大橋付近から鴨川に放流。
9月21~23日 お砂踏法要 今熊野観音寺 四国霊場88ヶ所全てのお砂が敷き並べられ、砂を踏みながら参拝すると、京都の地にいながら四国の霊場を巡拝したのと同じ功徳を得られるという。西国33所観音霊場の第15番札所でもある。
9月第3または第4土・日曜 萩まつり 梨木神社 梨木神社は「萩の宮」とも言われ、境内に咲く萩の花を愛でる参拝者で賑わう。萩の花が咲く期間中は、寄せられた献句や献詠の短冊が枝に吊るされる。神事に続いて池坊の献華式や茂山社中による狂言・舞楽などが奉納される。
9月第4月曜 櫛祭 安井金比羅宮 境内の久志塚に古くなったり傷んでしまった櫛を納めて供養する。拝殿で舞踊「黒髪」を奉納。古代から現代のさまざまな髷型に結い上げた人たちも加わる「時代風俗行列」が神社周辺を練り歩く。


10月1~5日 瑞饋祭(ずいきさい) 北野天満宮 五穀豊穣に感謝する秋の大祭。屋根と四本柱をすべて瑞饋を使い、鬼瓦をかしら芋、瓔珞(ようらく)を茄子や唐辛子、ほおずきなど野菜、乾物等で飾った瑞饋神輿を巡行。、1日に御旅所へ渡御、3日間奉安の後本社に還幸。
10月上旬頃 御香宮神幸祭 御香宮神社 伏見九郷の総鎮守の祭であったため「伏見祭」ともいわれる洛南の大祭。室町時代の風流笠の伝統を今に伝えており、「花傘祭」ともいわれる。約10日間にわたり行われる。
10月体育の日の前日 赦免地踊 秋元神社 灯籠踊ともいわれる。赤紙で作った透かし彫りの切子型灯籠をかぶった少年が行列し、八瀬天満宮の摂社秋元神社に向かう。租税を免除されていた土地を赦免地と呼んだ。
10月14日 人形供養 宝鏡寺 年に一度の人形の総供養および人形関係物故者の供養の日。境内の人形塚前で法要が執り行われる。本堂で島原太夫の奉納舞や和楽器の奉納演奏がある。
10月19~21日 二十日ゑびす 恵美須神社 宵ゑびす(19日)、ゑびす講大祭(20日)、のこり福(21日)。境内でゑびす囃子を奏し、生間(いかま)流の式庖丁が奉納される。
10月22日 時代祭 京都御所
平安神宮
京都三大祭の一つ。平安神宮で神幸祭を行った後、神幸列が京都御所へ入り、行在所(あんざいしょ)祭が行われる。、正午より明治維新から平安時代までの時代行列が市内を巡行する。奠都千百年を紀年して平安神宮が創建された際、市民による平安講社が組織されて始まった記念行事。
10月22日 鞍馬の火祭 由岐神社 鞍馬の町を火で包む由岐神社の例祭。京都三大奇祭のひとつで、午後6時頃より始められ、翌日の午前零時頃に終了する。「サイレイ、サイリョウ」と繰り返して囃す。
10月第3日曜日 二十五菩薩お練り供養法要 即成院 本尊阿弥陀如来、二十五菩薩が極楽浄土の世界から現世に来迎して、人々を浄土へ導く姿を具体化した仏教行事。二十五名の信徒が金襴の菩薩装束を身にまとい、お練りを行う。
10月か11月の5日間 京都御所
秋季一般公開
京都御所 春の公開と同様、この期間のみ手続きなしで参観できる。
日時はおおむね3ヶ月前に発表される。


10月か11月の5日間 京都御所
秋季一般公開
京都御所 春の公開と同じく、この期間のみ手続きなしで参観できる。
日時はおおむね3ヶ月前に発表される。
 11月1日 亥子祭
(いのこさい)
護王神社 平安時代に宮中で行われていた御玄猪(おげんちょ)の儀式を再現。亥の月(旧暦10月)の亥の日、亥の刻に餅(亥の子餅)を食べると病にかからないとされる。
 11月3日 曲水の宴 城南宮 境内の曲折した流れに朱の杯を流し、その杯が流れてくるまでに和歌をつくり、酒杯をいただく王朝時代の行事。歌人は平安時代の装束を身につける。
11月8日 かにかくに祭 吉井勇歌碑前 祇園の白川畔に立つ祇園歌人・吉井勇の歌碑前で、舞妓・芸妓らの献花お点前の披露が行われる。
11月第2日曜 嵐山もみじ祭 嵐山大堰川一帯 渡月橋付近から小督(こごう)船や能舞台船・狂言船などさまざまな趣向をこらした船が大堰川を行き交う。河畔に固定した船の上で嵯峨念仏狂言が上演され、島原の太夫によるお点前披露や道中も。嵐山一帯を守護する嵐山蔵王権現に感謝する行事。
11月22日 聖徳太子御火焚祭 広隆寺 聖徳太子の忌日に行われる護摩供。当日は秘仏の聖徳太子像が開帳される。
11月23日 筆供養 正覚庵 東福寺塔頭。「筆の寺」として知られる。
本堂、筆塚前で法要後、筆神輿が山伏の先導で練り、古筆を火中に投じ学業上達や文運隆昌を祈願しながら供養する。その煙を浴びると字が上達するといわれる。
11月23日 もみじ祭 地主神社 拝殿にて巫女が剣の舞・扇の舞・紅葉の舞奉納。火焚神事で健康・病気回復を祈願し、もみじ献花、にごり酒献酒なども。
11月26日 お茶壷奉献祭 北野天満宮 天正15年(1587)の北野大茶湯ゆかりの献茶祭。御茶壷行列が本殿到着後、御茶壷奉献祭を斎行し、続いて古式ゆかしく茶壷の口切式が神前にて行われる。


12月1日 北野天満宮献茶祭 北野天満宮 11月26日のお茶壷奉献祭で奉献されたお茶を用い、在洛の4家元2宗匠(薮内・表千家・裏千家・武者小路千家・堀内・久田)が輪番で6年目ごとに奉仕、神前にて献茶式を行う。境内各所に茶席が設けられる。
12月7~8日 大根焚き
成道会法要
千本釈迦堂
(大報恩寺)
法要を営んだ後に集められた大根を加持祈祷した後に、輪切りにして大鍋で煮込み参詣者へ大根をふるまう。中風除け、諸病除けとしてご利益がある。三世慈禅上人が大根の切り口に梵字(ぼんじ)を書いて魔よけにしたのが起源とされる。
12月8日 針供養 針神社
法輪寺(西京区)
使い古した針を納めて供養し針に感謝する。幡枝八幡宮の末社・針神社では、裁縫・手芸上達のお礼が授与される。法輪寺では2月8日にも行われ、甘酒の接待などが行われる。
12月9~10日 鳴滝大根焚き 了徳寺 親鸞聖人が訪ねた際、里人の差し上げた塩味の大根焚を大変喜ばれたことから始まる。3つのかまどに大鍋をかけ大根を煮込み、参拝者にふるまう。
12月10日 終い金比羅 安井金比羅宮 この日から翌年1月10日の初金比羅まで、新穀感謝祭に供えられた稲宝来(いねほうらい)が参詣者に授与される。
12月13~31日 空也踊躍念仏 六波羅蜜寺 期間中、日暮れ時から本堂で「かくれ念仏」と呼ばれる念仏踊りが奉納される。天暦5年に京都で疫病が流行した際、空也上人が救済を願って始めたと伝えられる。僧侶たちは鉦をたたき、足を踏み鳴らして一心不乱に念仏を唱える。31日は非公開。
12月14日 義士会法要 法住寺 大石良雄があだ討ちの祈願をした身代わり不動が祀られている。舞妓によるお献茶、お茶席、討入りそばの接待も行われる。
12月14日 山科義士祭 山科区一帯 山科区民が大石内蔵助をはじめとする四十七士らに扮し、当寺を再現。毘沙門堂から瑞光院・山科区役所・岩屋寺、大石神社まで練り歩く。
12月20日 お煤払い 西本願寺
東本願寺
一年間たまった本堂の埃を払う。僧と門徒が早朝から集まって、古式にならい数百畳の堂内のほこりを払う、迎春準備。
12月21日 終い弘法 東寺 空海の月命日である21日に毎月行われる市、「弘法さん」の、一年最後の縁日を終い弘法と呼ぶ。例月より多くの露店が境内一円に立ち並ぶ。
12月25日 終い天神 北野天満宮 祭神菅原道真の縁日として毎月25日に行われる「天神さん」の、一年の締めくくりの縁日。正月の祝箸やお屠蘇が授与され、正月用品を商う店が目立つ。
12月31日 をけら詣り 八坂神社 「白朮(おけら)詣」といわれる伝統的な祭事。古くから「をけら火」を吉兆縄にうつし、消えないようにまわしながら持ち帰り、神棚の灯明に灯したり、雑煮を炊く火種に用いる。燃え残った火縄は「火伏せのお守り」として、台所に祀る。


参考:京都・観光文化検定試験 公式テキストブック