京都検定現地講習会 ~黄檗山・萬福寺~
日時:2006年11月4日
場所:黄檗山・萬福寺(おうばくさん・まんぷくじ)
講習会のスケジュール(10:00~12:00)
1.黄檗山大本山萬福寺 教学部長 荒木さんによる法話
2.見学(説明付き)
3.テキストに沿って 儀式作法研究会代表 岩上 力先生
黄檗山萬福寺は宇治にある禅宗のお寺
禅宗の衰退を止めるため、中国から隠元(いんげん)禅師を招き、
徳川幕府の力を借りて、福建省の萬福寺を真似て造った禅寺
このとき、隠元禅師が日本に伝えたのが、いんげん豆。他に、竹の子・れんこん・すいか
ちなみに、この日、11月4日は隠元禅師の誕生日だとか
では、拝観とまいりましょう

総門です

三門(通称山の門)三つの門がある
ふつう、日本のお寺の造りでは、山門の正面に本堂があるが、
萬福寺は 大雄寶殿(本堂) ↑ 天王殿 ↑ 三門(山門) となっている
天王殿の三門側には、萬福寺のシンボル 布袋さん、
大雄寶殿側には韋駄天、四天王が祀られている。背中合わせってことですね

布袋さんは七福神の中で唯一実在した禅僧。弥勒菩薩の化身と言われる

韋駄天はお釈迦様をお守りすると言われ、足が速いのは鬼を追いかけるためだそうです
天王殿から大雄寶殿へ向う途中に、これも萬福寺ならではの「開版(かいぱん)」があります 開版は木魚の原型で、魚が目を開いてるのは、夜も寝ないで修行をするようにとのこと
近くに雲の形の 「雲版」(うんぱん)もあり
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開版 |
雲版 |

大雄寶殿(だいおうほうでん)(本堂)
ご本尊は釈迦牟尼佛、両脇侍に迦葉・阿難の二尊者、両側に十八羅漢像
日本のお寺とは違う風情で、みどころもいっぱいです
◆普茶料理(ふちゃりょうり) 中国風精進料理(普茶)がいただけます。要予約
野菜や山菜の他に豚肉や鯉、牛乳なんかも使われるそうです
◆元黄檗宗の僧で、茶聖の売茶翁高遊外(ばいさおうこうゆうがい)を記念して建てた
売茶堂があり、全日本煎茶道連盟の本部が置かれている

修行僧、座禅中です お静かに

石畳?は龍のウロコを模してます
⇒黄檗山萬福寺ホームページ: 「開版」の響きが聞けます
萬福寺のおみやげ
布袋さんとちびだるま
だるまは7色。願い事によって色を選びましょう♪

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